「インフラエンジニアはオワコン」「インフラエンジニアの末路」など、将来に不安なイメージが多く、近年ではプログラミングブームの波に押しつぶされかけていますが、本当にそうでしょうか。
インフラエンジニアはIT系のオワコンなのかと言うとそんなことはありません。
本記事では、今後のインフラエンジニアに必要な3つのスキルと変化していく働き方について解説していきます。
インフラエンジニアがどうなのか知りたい方や今後のインフラエンジニアを目指したい方は参考にしてみてください。
- インフラエンジニアはオワコンではない。
- クラウドの普及でこれからの働き方とは。
- 今後のインフラエンジニアに求められる3つのスキルとは。
確かに都会を中心にクラウドが主流になってきてはいますが、インフラエンジニアの需要がなくなることはなく、むしろ将来性があります。
インフラエンジニアは決してオワコンではない。
インフラエンジニアは、未経験からでも転職しやすいと言われている職業として注目されています。
そんなインフラエンジニアですが、クラウドの普及によってオワコンと言われるようになってきました。
しかし、完全にクラウドに移行した場合でも設計が必要になってきます。
クラウドとは簡単に
昔のゲームのようにセーブデータがSDカードといった手元に保存されず、どこか遠くのサーバに保存されているというシステム。
そして大型のサーバで一括管理されるため、安いというシェアハウスのような考え方です。

これまでインフラ機器(サーバなどの機器)は、設計して高いお金を出して購入し、オンプレミス環境(自社内)に設置して構築、さらに24時間体制で管理するのが普通でした。
クラウドは、そんな面倒なものを一括で管理してくれるものであり、有名どころで言うとAWSやAzureといったサービスが上げられます。
必要なものを必要な数だけ利用料を支払えばOKで利用数の調整も容易、しかも常に最新で使え、さらに運用保守も行われるという画期的なシステムです。
普通の会社で購入するサーバとは台数の桁も違い、大量に購入するため、費用も安くなり、利用する側もコスト抑えることができるというメリットがあります。
※通常サーバを購入するだけでも何百万という金額がかかります。
柔軟性という面では相当優れています。
インフラエンジニアの今後の働き方とは。
柔軟性に優れたクラウドですが、説明だけ見るとクラウドはWebにアクセスし、マウスひとつあれば構築できる気がします。
確かに仮想マシンひとつ作るくらいなら今すぐにでも試すことができます。
しかし、いろいろな連携が必要なシステムとなると下記のような設計と構築が必要です。
- OS
- ネットワーク
- ミドルウェア
- データベース
上記でも特にネットワークは、クラウドでも構成はインフラエンジニアが考えなければならないため、変わらないと言ってしまっても良いレベルで、めちゃくちゃ重要です。
そして、個別のミドルウェアやデータベースといったクラウドでは提供されていないようなものもオンプレミス環境同様の作業が必要となります。
クラウドは、ひな形とリソースの共用によるコスト削減というのが最大のメリットであるため、インフラの設計が不要ということは決してありません。
また、すべてがクラウドに移行するということはなく、クラウドとオンプレの二刀流(ハイブリッドクラウド)が今後は主流となっていきます。
※特にネットワークは、クラウドとオンプレの間をつなぐ架け橋となるため、めちゃくちゃ重要です。
つまり、インフラエンジニアはオワコンではないということです。
今後のインフラエンジニアに求められる3つのスキルとは。
ここまででインフラの設計や構築が今後も必要なことはまとめてきましたが、クラウドが主流となることに変わりはありません。
インフラエンジニアとしてクラウドの知識は身につけていく必要もあります。
また、インフラアーキテクトとしては、オンプレミスとクラウド両方を生かした提案も必要となっていきます。
そんなインフラエンジニアに今後求められるスキルについてまとめておきます。
- クラウドの知識
- プログラミングスキル
- ネットワークの知識とスキル
簡単に言うと、インフラエンジニアも変わっていかなければならないということです。
※IT系において勉強は、いつはじめても遅いということはあり得ません。
クラウドの知識
当たり前ですが、クラウドの知識は必須と言えます。
クラウドが普及してもオンプレの知識は必要ですが、製品の知識や理解は必要です。
ベンダーが開催している研修といったものも数多くありますが、結構高額です。
しかし、実際に構築となれば低予算で済むため、試してみるというのもひとつの手です。
また、AWSやAzureなどは無料枠というのもあるため、手軽に試すこともできます。
Azureは無料の教材や入門用のセミナーもあり、セミナーを受講すると入門編の資格が無料で受験することができます。
クラウドの考え方が詰まっているのでまずは無料ではじめていくと良いです。
クラウドベンダー資格もあるため、スキルの証明として勉強をしていっても良いと思います。
年配のスーパーエンジニアが持っていないような高難度クラウドベンダー資格を若い世代が取得しているというなかなか面白いことも実現可能です。
プログラミングスキル
シェルスクリプトといったプログラミングに近いことはインフラエンジニアでも行うことがありますが、プログラミングというとアプリといったイメージが強いかと思います。
DevOpsの考え方登場する「Infrastrucure as Code」という言葉の通り、インフラをコードで記述する機会が増えていきます。
DevOpsとは、「開発(Development)」と「運用(Operations)」を組み合わせた造語で、開発チームと運用チームが一体となって効率的にアプリケーションやサービスを開発、提供、運用することを指します。
Dockerなど、コンテナによる構築や管理をコードで記述するため、コーディングスキルも必要となっていきます。
ネットワークの知識とスキル
インフラエンジニアの代表スキルとも言えるネットワークですが、クラウドに移行してもその知識は必要となっていきます。

無料で学習することも可能ですが、実際の動作が目に見えなかったり、日常で触れる機会が少ないのが難易度を高めています。
そんなインフラエンジニアに必要なネットワークのスキルを最速ルートで身につけることができるスクールもあるので、未経験の方はこちらの記事を参考にしてください。
今からインフラエンジニアもあり
ここまでインフラエンジニアの将来について、クラウドとオンプレ観点からまとめてきました。
今後はオンプレが残りつつも、クラウドに移行する流れが加速していくため、インフラエンジニアも変わっていかなければならないことは理解できたかと思います。

- 新しいものが好きな人
- 1つ1つ細かく分析できる人
- 自分が納得するまで考え、検証できる人
インフラエンジニアは、自分で納得するまで考え、検証まで行って突き詰めることができる人が最強です。
そんなインフラエンジニアですが、求人はあまり多くないのが事実です。
そのため、インフラエンジニアを目指す最速ルートとしては、スマホからも簡単に操作が行える転職エージェントを利用することを推奨します。
しかも登録は無料なので、情報を集める意味でも登録してみてはいかがでしょうか。
- レバテックキャリア
- IT求人ナビ
- DODAエージェントサービス
IT業界に特化した専門性の高い転職エージェント
未経験OKに特化したIT専門性の転職エージェント
未公開求人数も豊富な転職エージェント
未経験となるとできる仕事が限られているのですが、実機での操作ができるため、独学で時間をかけて勉強する何十倍も効率が良いので、やる気や自分が向いていると感じるのであれば思い切って飛び込んでいくのもアリです。
今回のまとめ
インフラエンジニアは「オワコン」や「行き着く末路」といったインフラエンジニアのマイナスイメージについて見てきてました。
常にアップデートされる世界なので、ついていけないインフラエンジニアになってしまうとオワコンとも言えます。
クラウドが普及していっても設計にはやはりインフラエンジニアは必要な存在と言えます。
いつ何時障害が発生するかわからないクラウドにすべてを移行するというのはなかなか難しい部分もありますし、現にクラウドでの障害でまともに仕事ができない日もあります。
ハイブリッド・クラウドという考え方で、大事なデータベースや連携用のサーバはデータセンターなどに配置するオンプレミス環境にWeb系のサーバはクラウドに置くというものもあります。
クラウドがダメという訳ではなく、クラウドが良いシステムとそうでないシステムと環境によって使い分ける必要があるということです。
しかし、今後は運用保守関連の仕事が増えるというのも事実です。
そうなってくるとセキュリティやネットワークの知識はもちろんクラウドの知識も必要となってきます。
つまり、インフラエンジニア側も変わらなければならないということです。
クラウド系のベンダー資格といったこれまでとは違う勉強も必要となってきます。
※ベンダー資格は高い。。。(最近、情報処理系の国家試験も値上がりましたね。)
まだまだこれから普及していく分野なので、今からでも全然遅くありません。
とは言え、IT系の基礎は必須なので、インフラエンジニアのみならず基礎を理解することからはじめていきましょう。
基礎が”ある”と”ない”とでは雲泥の差というのは未経験から転職して感じた最大の壁です。
※最速ルートでエンジニアになったとしても基礎は確実に学んでおいた方が後に楽になります。