インフラエンジニアの仕事はきつい?未経験からでも転職しやすいとも言われているインフラエンジニア。
学歴関係なく、未経験からでも確実に転職可能ですし、未経験からでも大手の案件で活躍することだって可能です。
仕事をしていて確かにきついと思う部分もありますが、自分宛てに依頼がくるたまらない瞬間があるなど、とにかく充実した日々を過ごすことができます。
本記事は、そんなインフラエンジニアの仕事がきついと言われる理由から未経験から転職する方法についてまで実際に未経験からインフラエンジニアに転職した目線で詳しく解説していきます。
- インフラエンジニアは未経験からだときついのか
- インフラエンジニアの仕事がきついと言われる理由【4選】
- 未経験から【最速で】インフラエンジニアを目指す方法について
インフラエンジニアは未経験だときつい?
しかし、インフラエンジニアは未経験でも基礎を抑えておけばOKです。
※仕事を覚えたり、職場に慣れたりと最初は誰しもが苦労する部分は仕方ありません。
しかも、工場などの仕事のように入社後にならないと業務の内容や作業を教えてもらえないということはありません。
インフラエンジニアの仕事は大きく以下の2つに分かれます。
- サーバー
- ネットワーク
ネットワークに至っては世界の約8割がシスコ製品を使用しているような状況です。
前述したように未経験でもこれらの基礎を勉強して理解することができればインフラエンジニアとしてしっかり働くことができます。あとは実務での経験と知識のアップデートをしていくのみ!
未経験からインフラエンジニアになるための勉強はきつい?
未経験者がインフラエンジニアになるための勉強については、どうしても範囲が広いため、思ったよりもきついかもしれません。
ますは、どういった勉強をすれば良いのかをきちんと理解しましょう。
Windowsは、ほとんどの方が普段から使用していますし、画面(GUI)での操作が基本となるため未経験でも体系的に分かりやすいですが、Linuxやネットワーク機器はコマンド(CUI)での操作しか使わないため未経験者にとっては最初は難しいかもしれません。
※このコマンド操作はインフラエンジニアにとって必須です。
対象機器 | 操作方法 |
---|---|
Windows | 画面(GUI) |
Linux | CUI(コマンド) |
ネットワーク | CUI(コマンド) |
しかし、これらはたとえ入社しなくても自宅でPC1台で実際に操作することも可能ですし、ITパスポートや基本情報技術者試験といったITの基礎系の資格もありますが、もっと専門的で目標にしやすいベンダー資格もあるため、比較的勉強しやすいです。
- Linux系・・・LPIC/LinuC
- ネットワーク系・・・CCNAなど
何故か。未経験だとしてもインフラエンジニアはなるための勉強よりインフラエンジニアになってからの知識やスキルのアップデートをしていく方が重要だからです。
未経験から【最速で】インフラエンジニアを目指す方法とは
インフラエンジニアは、なるためのきつい勉強の必要性についてを全面的に否定することはしませんが、正直インフラエンジニアになれるのであれば、すぐにでもなってしまう方がいいです。
インフラエンジニアとして働く上で知識のアップデートはしていくことになりますし、やはり、実機での実務や検証環境を考えると最速でインフラエンジニアになるのがベストだと言えます。
ここからは未経験からインフラエンジニアになるための勉強方法について見ていきましょう。
- 独学
- スクール
独学かスクールのどちらかになります。
どちらが最速かと言われれば後者のスクール一択になります。
しかし、それなりの費用が必要となります。
ですが、初心者OK!KENスクールで学習可能なCCNAの範囲をいざ勉強してみると分かりますが、普通にムリですw
独学とスクールのメリットとデメリットについては、インフラエンジニアに未経験からなるには独学?スクール?【メリットとデメリット】についてにてまとめておりますのでそちらを参考にしてください。
やはり独学となると時間がかかってしまいますし、モチベーションの維持も大変です。
その点スクールを活用することで一番きつい勉強の時間を短縮できますし、スキルアップも見込めます。
インフラエンジニアはなってからの勉強も重要
まずはインフラエンジニアになることが大切ですが、インフラエンジニアになってからも日々のスキルアップや勉強は必要となります。
例えばどういった勉強をするのか。
- クラウドの勉強(AWS、Azure等)
- バージョンアップしたソフトの内容を把握
- 実際にバージョンアップしたソフトを操作確認
書き出したらキリがありませんが、ここ数年で急速に成長しているクラウドに関してはもはや必須と呼べるレベルになってきました。
MicrosoftのサービスであるAzureにおいてAZ-900という資格はMicrosoftアカウントさえあれば無料でオンライン開催されている勉強会に参加することで受験料が免除され無料で受けることができるので、もし興味があるようでしたら受けてみることをおすすめします。
特にこちらのAZ-900に関してはクラウドの基礎と呼ばれる部分ですので、インフラエンジニアとしては押さえておきたい内容になっています。
しかも受かるための勉強がきついということはなく、難易度で言うと簡単なレベルとなっており、受かりやすいので自信にもつながります。
まずは以下のMicrosoft Learnのラーニングパスを読んでみましょう。
基本的にはこのラーニングパスやLearnのAZ-900のタグがついているような内容が試験にでますが、不安な人はUdemyの以下の英語ベースのものを割引されている期間を利用して購入するのもありです。
※Googleの翻訳機能を使えば読めるレベルにはなりますのでご安心ください。
また、参考までに。
問題数は上記のものに劣りますが2021年1月にようやく日本語ベースのものも出てきました。Microsoft認定トレーナーの方が講師を勤めているそうです。
こういった試験すらも試験内容がアップデートされるというあたりを見ても日々のスキルアップの重要性が分かると思います。
資格試験こそ勉強感があって退屈してしまうかもしれませんが、実機操作はいろいろ試せるので楽しいですよ。
インフラエンジニアの仕事はきつい?IT業界未経験でも大丈夫?
ここからはきついと言われることが多いインフラエンジニアの仕事内容やきついと言われる理由について見ていきましょう。
インフラエンジニアの仕事内容について、IT業界未経験だと初めのころはちょっと独特な仕事の進め方に戸惑うかもしれませんが、事前にどういった流れかを知っておくことで慣れるスピードも変わってきます。
- 設計
- 構築&テスト
- 運用等
基本はこの流れに沿っていろいろな案件が進められています。
期間については短いものから長いものまで一概にどれくらいとは言い難いですが、設計から構築&テストで半年~1年とかそういった感じの括りになります。
そんなインフラエンジニアの仕事がきついと言われる理由ついて、4つに厳選してみました。
- 問題発生は突然
- 連休こそ仕事のチャンス!
- サーバールーム作業がきつい
- インフラは動いて当然という暗黙の了解
数年前まで工場で身体を酷使していた人間からすると全然余裕でした。
いろいろな案件に携わることができると定期的に違う場所に出向いたりしますので、ひとつの場所に通うのが苦手な人からすると嬉しいかもしれません。
また、案件で実績や信頼を勝ち取ると「前の人にお願いできませんか。」といった何とも言えない依頼もいつか必ずきますよ。
インフラエンジニアの仕事がきついと言われる理由について
インフラエンジニアの仕事がきついと言われる中でも厳選した4つの理由について詳しく見ていきます。
慣れてしまえばハッキリ言って何とも思いませんが、いろんなインフラエンジニア方たちの意見を聞いても必ずと言っていいレベルで出てきます。
問題発生は突然
構築まで完了するとお客さんの環境は長い運用期間へ突入し、基本的にはサーバーやネットワークは年中無休で稼働することになります。
サーバーやネットワークも機械ですから、当然不具合も発生します。
しかし、いつ何が起こるかは誰にもわかりません。
- 帰る直前に問題発生!
- 土日祝or夜中に問題発生!
- 障害対応後に同じ機器の別の箇所で障害発生!
だからといって休日がないということはないのでご安心ください。
連休こそ仕事のチャンス!
年中無休で稼働しているからこそ、保守作業などはいつやるの?
サーバーやネットワークを止めなければならない作業になればなるほど、ご存じ大型連休がターゲットになります。
当然、土日や業後といった皆さんが家にいる時間もターゲットです。
よくCMでサービス停止に伴うお知らせ。みたいなものを見かけるかと思いますが、あの日はエンジニアにとっては勝負の日というわけでございます。
みんなが休んでいる時に働くことが苦にならない人だと、ただただ嬉しいかもしれません。
たまに平日の連休とかあるとちょっとした用事を済ますこともできます。
ただ、連休を満喫したい人からするときついですね。
サーバールーム作業がきつい
インフラエンジニアの作業はサーバールームでの作業になります。
サーバールームは、機器の熱が上がらないようにかなり涼しくなっております。
特に真夏に夏休み気分全開スタイルで行くと凍えます。
※寒いサーバールームに上着は必須です。
さらに場所によっては椅子や机がないところもあるので体勢的にきついこともあります。
この他にもサーバールームならではのルールもあり、飲み物はNGなどの制限事項も多いため、少し窮屈な思いをすることもあります。
ただ、サーバールーム以外での資料作成などの業務もあるのでインフラエンジニア=サーバールームというわけではありません。
インフラは動いて当然という暗黙の了解
仕事内容きついというよりは、精神的な部分になります。
特にインフラ系は、プロジェクトのはじめの一歩の部分なので、まともに動かないとなるとどんどんスケジュールが押してしまいます。
そして、その他のアプリチームなどの作業は、当たり前ですが、インフラが動くことが大前提となります。
突然、ライフラインの電気、ガス、水道が使えなくなったら当然、クレームがきます。
インフラはお客さん環境のライフラインの部分にあたるため、動いて当然だという暗黙の了解のもと成り立っております。
1人ですべて責任を負うことはないため、周りのメンバーとの協力も必要となります。
この当たり前だからこそのプレッシャーは、インフラエンジニアの仕事のきつい部分と言えます。
その分やりがいがある仕事でもあります。
IT業界未経験でも大丈夫?
いろいろな人を見てきた経験からすると、みんなが認めるスーパースターでもない限り、鳴り物入りで入ってくる人ほど、きつい思いをしていますし、素早く撃沈する率が高い気がします。
むしろIT業界未経験の方が覚えることしかないので受け入れやすいと思います。
未経験だからイイとか未経験だからダメということはなく、未経験だからこその良さを出せば良いだけです。
例えば、全然違う業種から転職してきたのであればその時に得たものを発揮できる場面も普通にあると思います。
案外、こうすれば良いのに。という場面はたくさんあります。
きつい仕事の先にあるもの
インフラエンジニアの仕事はきついと思う場面が多くあるように見えますが、その先にあるものに魅了されることができると、仕事はもちろん日々のスキルアップすらも楽しくなっていきます。
インフラエンジニアの世界はお客さんから評価されてナンボの世界なので、学歴なんて不要とまで言われております。
きつい部分はあるかもしれませんが、その先には高い報酬や、場所や時間に囚われないフリーランスといった道もあります。
また、正常にネットワークがつながった瞬間など、インフラエンジニアならではの達成感もあります。
そんなインフラエンジニアを目指す人が少しでも増えることを願っています。
今回のまとめ
今回は、未経験からインフラエンジニアを目指す方法や仕事内容がきついと言われる理由、IT業界未経験でもインフラエンジニアとして活躍することができるか。などいろいろな観点から見てきました。
冒頭でも記載しているようにインフラエンジニアにとって学歴はあまり関係ないですし、未経験からだときついと言ったこともありません。
学生時代から、あまり勉強をしてこなかった私のような人間でもインフラエンジニアとして仕事することができています。
しかし、インフラエンジニアというかIT業界で仕事するということは、日々のスキルアップや知識のアップデートが必須だということは認識しておいてください。
ちょっと「面倒くさい仕事だな~」と思うかもしれませんが、これを継続してできればたとえ未経験からだとしても確実にインフラエンジニアとしてレベルアップしていくことができ、インフラエンジニアとして重宝される存在となれます。
最終的には自分で仕事をするフリーランスだって夢ではありません。
といったところでまずは、目標へのステップ第1弾としてインフラエンジニアを目指してみてください。